だるさと隠れ貧血、フェリチンの話

だるさと隠れ貧血、フェリチンの話

朝起きても体が重い。立ち上がると、ふわっとする。
シャンプーのたびに抜け毛が気になる。
健診では「貧血なし」だったのに、と戸惑っていませんか。

「貧血なし」でも鉄が足りないことはあります

健診で貧血を調べるときは、主にヘモグロビンを見ます。これは、血液の中で酸素を運ぶたんぱく質です。ただ、この値が正常でも、体に蓄えている鉄が減っている場合があります。

その蓄えを知る手がかりが、フェリチンです。鉄をしまっておくたんぱく質で、血液中の値が鉄の貯金の目安になります。貧血になる前に鉄の蓄えが乏しくなった状態は、一般に「隠れ貧血」と呼ばれます。

鉄は酸素を運ぶほか、体がエネルギーをつくる働きにも必要です。不足すると、貧血がなくても疲れやすさに関係することがあります。抜け毛にも鉄不足が関わる場合があります。

ただし、フェリチンは体に炎症があると高くなることもあります。「この数値なら安心」と、一つの値だけで決められるものではありません。

月経が多い方や、食事を減らしている方に

鉄不足に気を配りたいのは、月経の出血量が多い方です。血液とともに鉄も失われるため、食事で補う量が追いつかないことがあります。

忙しくて食事を抜く方や、減量のために食べる量を減らしている方も要注意です。パンやおにぎりだけで済ませる日が続くと、鉄やたんぱく質をとる機会が少なくなります。

一方で、だるさや立ちくらみ、抜け毛だけでは鉄不足とは判断できません。睡眠不足など、別の原因でも起こります。立ちくらみには、血圧を調整する体の働きも関わります。「全部、鉄のせい」と考えないことも大切です。

今日の食事に、鉄を含むおかずを一品

まずは食事から見直してみましょう。今日から意識したいのは、次の二つです。

- 赤身の牛肉、あさり、納豆などを、食事のおかずに取り入れる。
- 納豆など植物性の食品には、ブロッコリーやキウイを組み合わせる。含まれるビタミンCが、鉄の吸収を助けます。

忙しい日は、ご飯に納豆を添えるところからでも十分な一歩です。一つの食品だけに頼らず、主食とおかずをそろえることを意識してみてください。食事で足りないと感じるときは、専門家に相談しましょう。

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